動的性能認証制度
- 動的性能認証制度ご利用のご案内（Pdf）
- 動的性能認証制度ご利用説明書（Pdf）
- 免震特記仕様書記載案解説（Pdf）
一般財団法人免震研究推進機構では、免震装置及び制振装置(材料、部材などとも言われています)を対象とした「動的性能認証制度」を 2024 年 7 月 1 日より開始致しました。第三者機関として免震装置・制振装置の実大・実荷重・実変位、実速度の動的試験を行い、これらの動的性能を動的性能認証委員会によって把握・検討し、「動的性能認証書」および「試験報告書」を提出します。これによって、免震装置・制振装置、さらに免震構造・制振構造の信頼性を向上し、これらの構造を国内外に普及することを目的としています。
「動的性能認証制度」には、 (a)動的性能認証と (b)個別動的性能認証の2種類を設けています。年月の経過により両者の試験実績が蓄積され、免震装置・制振装置への信頼と理解が深まることを期待します。
(a) 動的性能認証
メーカーの依頼により、免震装置・制振装置の動的性能を認証します。同じ型番の3体の製品について、実大免震試験機を用いて各種の静的・動的試験を行います。これらの試験結果からこの製品の動的性能を認証します。認証は3年間有効とし、定期的に動的性能認証を行うことによって、この免震装置・制振装置の⻑期に亘る信頼性を確保することができます。
製品のシリーズの中にはいくつかの型番があり、これらは大きさなどが異なります。シリーズに属する製品群の動的性能は、認証試験を行った製品の動的性能から推定できると考えますが、この推定はメーカーの技術者、これらを用いる設計者に進めて戴けるようお願い致します。
(b) 個別動的性能認証
個別の建築プロジェクトに設置される免震装置・制振装置の動的性能を認証します。実際の建築物に組み込まれる製品の一部を選び、実大免震試験機を用いて動的性能を把握し認証します。これにより、この免震構造・制振構造の信頼性をより高めることができます。大きな建築プロジェクトの場合、設置する製品と同じ製品を2体ほど多く製作し、(a) 動的性能認証と同じように多様な限界試験を行うことは、この免震構造・制振構造の信頼性確保のためにさらに意義があります。